パンとワインと嘘つき少女

可愛いおさげをゆらゆらしてる

真っ赤な頭巾がお似合いな君

今日も秘密の森を通るのかい?


「あの森に入ってはいけないよ」

「ええママ、大丈夫。わかっているわ。」

今日も無垢な笑顔で騙すのかい?


木漏れ日の中に軽やかなメロディー

それは君の鼻歌


僕はオオカミ 君を狙っている

真っ赤な真っ赤な嘘をかぶった

君は一体どんな味?



「やあやあ可愛らしいお嬢さん。

こちらに素敵なところがあるよ」



色とりどりの花達を

気の向くまま摘んでゆく

甘い蜜の香りが 悲鳴をあげる


そよ風に乗せて軽やかなメロディー

それは君の鼻歌


僕はオオカミ 君を狙っている

真っ赤な真っ赤な嘘に隠した

君の顔を見せておくれよ


僕はオオカミ 君を狙っている

真っ赤な真っ赤な嘘をかぶった

君は一体どんな味?


どんな味?


小さな静かな小屋の中

君には極上のパンや

ワインも敵わないだろう